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2006年8月19日 毎日新聞
ヒト型糖鎖:増田化学工業と香川大、
「糖鎖」大量生産に成功−−世界初 /香川
◇がん早期発見診断薬や感染症治療薬開発に道
ロケット燃料などに用いられる爆発性のヒドラジンの関連物資を製造する増田化学工業(本社・高松市、増田隆文社長)と、香川大総合生命科学実験センターの研究グループが
「ヒト型糖鎖」の大量生産に世界で初めて成功した。安価な糖鎖の調達を可能にし、
がんなどの早期発見に有効な診断薬やインフルエンザなどの感染症治療薬の開発、再生医療の研究促進につながると期待される。【高橋恵子】
糖鎖は、ブドウ糖などの単糖が複数つながったもので、細胞表面のたんぱく質に結合している。細胞間の情報伝達に関与し、健康や成長と密接に関係していると考えられ、バイオ医療分野などで注目を浴びていた。
しかし、
糖鎖を切り出すには、取り扱いが危険な無水ヒドラジンを用いる必要があり、大量生産が難しく、
糖鎖機能の研究は進んでいなかった。
今回、香川県が支援した産学官連携事業で、同社と香川大が共同研究。鶏卵などの安定供給が可能な生体資材から糖たんぱくを抽出。無水ヒドラジンを溶媒に、たんぱく質と
糖鎖を約5000倍の規模で大量に切り離すことに成功した。世界で初めてミリグラムレベルの量を供給できるようになり、従来1マイクログラム1万円だった単価を100分の1程度に抑えられるという。
当面、大学など研究施設に販売、将来的には国内外の製薬企業など産業界に供給する考え。同大の平林淳客員教授は
「糖鎖は健康のさまざまな分野にかかわる。糖鎖自体の機能解明と医療発展に貢献できる」と話す。
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